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【オーガニックとは?】昔はオーガニックが当たり前

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オーガニックとは?有機栽培で作られた農作物のことです。

では有機栽培とは?化学肥料や農薬に頼らない自然と共存した農法のことです。

日本では食べ物について、オーガニックという言葉を表現する場合は認証が必要です。しかしながらコスメについては認証がなくともオーガニックと言えるという矛盾があります。

まずはオーガニック認証についてご説明します。

オーガニック認証について

有機栽培で作られた野菜や農産物でも
有機野菜やオーガニック食品と言えるためには認証を取らないといけません。

ヨーロッパや米国、オーストラリアなど国によって認証機関が異なりますが
基本的には下記の考え方で認証をしています。

1.植物に化学肥料を与えない
2.農薬や除草剤といった危険な化学物質を用いない
3.遺伝子操作を行わない

日本においては農林水産省が農作物や加工食品を対象に認証を行なっていて
「有機JAS認証」と言われます。

一定の農場で一定期間(3年)以上農薬を使用せず、
化学合成薬品を使用した肥料で栽培しない農作物です。

原則農薬不使用(一部の作物で、法律で認められた有機許容農薬を使う場合がある)かつ、
禁止されている化学肥料を使用しないで栽培されたことを
農林水産大臣から認可を受けた登録認定機関が認めないとなりません。

農薬以外にも、使える資材(肥料や防虫ネットなど)
ほ場の周辺環境などの条件に細かな規定がたくさんあります。

私も勉強のために認定機関が開催する講習会に参加しましたが
とても手間がかかる上に、認証を維持するために毎年の費用が必要で
昔から有機農業を行なっていた農家さんこそ取得しない人が多いです。

コスメやお酒(ワインも含む)については管轄が違うため
オーガニック認証は行わないのですが
近年、日本酒においては有機認証が進んでいますが少数です。

米国の場合もUSDA(農務省)がオーガニックを認定を行なっています。
オーガニックワインについては米国にはナパバレーなどの有名な産地がありますが
亜硫酸塩(SO2)を添加するとオーガニック認証の対象にはならないため
オーガニック認証をとったワインにあまり出会えない印象です。

ヨーロッパでは農作物や食品のみならずコスメや洗剤など幅広く
オーガニック認証を行なっています。

ワインに関しても「ecocert エコサート」や「demeter デメター」などの認証機関が有名です。

オーガニック認証については色んな意見がありますが
日本においては国がもっと積極的になってくれたら
もっと広まるのにと思います。

昔はオーガニックが当たり前

昔は野菜や農産物の作り方は、オーガニックが当たり前でした。

現代のように化学合成農薬や化学合成肥料を使う農業は第二次世界大戦後に世界的に広まりました。

農薬を使うと雑草や害虫の駆除が簡単になり
化学合成肥料を使うと収量が多くなって効率良く作れるので

戦後の食料不足の時代では近代的な農業として受け入れられました。

化学肥料を使った畑は雑草も増えるので、さらに農薬を使います。

農業に効率を求めて単一の農産物を大量に作って行くと、生態系が乱れその農産物が好きな害虫が集まるのでさらに農薬が必要となっていきます。

昔ながらの農業では土壌と雑草や虫の生態系を畑の中で循環させるので、豊かな土壌から作られた農産物は生命力に溢れています。

畑を見ると慣行農業(一般的な農業)と有機農業の畑はすぐにわかります。

雑草がなくて、キレイな畑は慣行農業で
バランス良く雑草があって虫がいて土が柔らかくふかふかしている畑は有機農業です。

ワインのことで言うとブドウは本来
水はけの良い乾燥した土地で育ちます。

ブドウはミネラルを含んだ地下の水脈まで根を長く伸ばしていくのですが、

化学肥料や農薬に長年頼った畑は
これまでの化学肥料や農薬が留まった土が岩盤のように固くなった層が出来るため
ブドウが根を伸ばせなくなります。

根が伸ばせないから、ミネラルなどの必要な成分が取れず
その土地の個性が現れないブドウになります。

「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんも自然農法でリンゴを育てるために
機械や車両で土を潰してしまうと土が固くなって生態系が作れないので
一本づつ歩いて収穫をしていました。

農業とは人間が安定して食べ物を確保するために、人工的に作られたものですが
昔から自然と共存をしながら続けて来た歴史があります。

私としてはオーガニックの方が安心・安全というよりも美味しいと思うんです。

生命力あふれた野菜や果物はとっても魅力的です。

もちろんオーガニックじゃなくても食べ物を作ってくれる農家さんみんなに感謝をしています。

こうして生きていけるのは自然と農家さんのおかげだと思っています。